テーマ展示「てがみ展 楚人冠の交友関係」
登録日:2021年3月10日
更新日:2021年7月12日
展示期間
令和3年1月13日(水曜日)から3月7日(日曜日)まで
展示概要
杉村楚人冠と交流があった人々を政治、学術、文学と、様々な分野から、そのてがみとともに紹介する展示です。
ホームページではその一部を紹介します。ここに紹介した人びとのほか、
姉崎正治(宗教学者)
姉崎正治がブリュッセルから送った絵葉書
日本の宗教学の先駆者、
ブリュッセルの名所、小便小僧の図案です。
市河三喜(英文学者)
市川三喜書簡
英文学者
また、市河は楚人冠が雑誌『英語青年』誌上に紹介した、夏目漱石との "so much for A" の訳し方をめぐる議論に結論を出した人物であることにちなみ、この議論についての夏目漱石のてがみを合わせて展示しました。
川路柳虹
川路柳虹がベネチアから送った絵葉書
詩人の
杉村楚人冠と川路の交流のきっかけになったのは、楚人冠の長男浩の死でした。
川路に詩を学んでいた浩は、病のため弱冠二十歳にして亡くなります。その生前の望みを叶えようと、川路は自ら経営する
鳥居素川
鳥居素川書簡
大阪朝日新聞のジャーナリスト、
送った原稿に対しさらに推敲を加え、修正の検討を頼んでいるあたり、いかにも新聞記者らしい気質が見えます。
『最近新聞紙学』は当時新聞記者の教科書と言われた本で、その序文を依頼したことは、楚人冠がジャーナリストの先輩として鳥居に敬意を持っていたことを示しています。
