天神坂

天神坂は、白樺派の一人である柳宗悦と声楽家の兼子夫妻の邸宅跡「三樹荘」と叔父の嘉納治五郎の別荘跡（天神山緑地）に挟まれた自然石を敷いた坂道です。
我孫子にゆかりのある武者小路実篤や志賀直哉ら白樺派の文人や陶芸家バーナード・リーチもかつてはこの坂道を足繁く歩いたことでしょう。
坂を覆うように枝葉を大きく広げる三樹荘の3本のスダジイは、景観重要樹木に指定されており、往時の雰囲気を今に伝えています。

令和4年度に、多様で豊かなちば文化の魅力を特徴づけるモノやコトである「ちば文化資産（外部サイト）」に選定されました。ちば文化資産は、伝統的なものに限定せず、現代建築や景観等、千葉県の文化的魅力を発信するものが県民投票により選定されています。

市内の魅力的な景観を集めた「我孫子のいろいろ八景」のうち「坂道八景」の一つに選ばれています。また、天神坂の周辺には、白樺文学館や志賀直哉邸跡などの白樺派に関する名所があり、文人たちの歴史を知ることができます。散策には、我孫子のいろいろ八景歩きコースマップがおすすめです。

緑1丁目10地先