杉村楚人冠陶板句碑
場所
我孫子市緑2丁目(楚人冠公園内)
解説
杉村楚人冠陶板句碑は、我孫子で活動した陶芸家・河村蜻山の製作した大型の句碑です。陶板句碑は、我孫子の文化に寄与した杉村楚人冠を偲ぶため、楚人冠自筆の句「筑波見ゆ冬晴れの洪いなる空に」を刻んだもので、現在は旧観音山の楚人冠公園に建っています。建立されたのは、昭和26年10月3日の楚人冠の7回忌命日で、その後、平成6(1944)年の楚人冠の五十回忌に伴い台座が新調されています。今回指定の対象となっているのはこの台座を除いた陶板句碑の本体になります。
制作者の河村蜻山は陶芸家としての立場をより確立するために、京都から我孫子に移住し、柳宗悦邸三樹荘に居を構え、バーナード・リーチの窯跡に新しく深草窯を築き、作陶しました。そして湖畔吟社をはじめ地元との交流も盛んに行い、我孫子尋常小学校で楽焼きの教室も開き、地域と密着していた人物です。
令和4年市指定。
杉村楚人冠陶板句碑
杉村楚人冠陶板句碑と河村蜻山(杉村家蔵)