このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

下ヶ戸貝塚出土品一括

更新日:2023年9月5日

登録日:2023年9月5日

場所

我孫子市教育委員会(我孫子市我孫子1684番地)

解説

下ヶ戸貝塚(当初、下ヶ戸宮前遺跡とされていた地点を含む)は我孫子市のほぼ中央部、下ヶ戸字宮前737番地ほかに所在する主に縄文時代後期から晩期にかけて営まれた遺跡です。本貝塚は北に利根川を望む標高16メートルから17メートルの台地上に位置し、汽水域に生息するヤマトシジミを主体とした地点貝塚が半円状に点在しています。
昭和56(1981)年から平成27(2015)年まで11次にわたって、おこなわれた発掘調査によって縄文時代後期の堀之内1式期から晩期安行3c式期にかけての住居跡20軒、同時期と認められる土坑31基が検出されました。
縄文時代晩期には気候の寒冷化に伴って遺跡数が減少することが分かっています。特に関東地方でこの傾向が著しく、我孫子市域でもこの時期に集落が確認されるのは、この下ヶ戸貝塚のみです。
通常、縄文時代の遺跡からの出土品は直接生業にかかわる道具が殆どを占めますが、それ以外に祭祀や儀礼にかかわる道具や装飾品といった精神文化にかかわる道具類が含まれることがあります。小林達雄氏(國學院大學名誉教授)は前者を第一の道具、後者を第二の道具と呼びました。
下ヶ戸貝塚出土品の特筆すべき特徴はこの第二の道具が豊富なことです。千葉県内には5000カ所を超える縄文時代の遺跡が存在しますが、この第二の道具を豊富に出土する遺跡は極めて稀であるといえます。
下ヶ戸貝塚出土品は我孫子市の文化財に指定し保護・活用を図り後世に伝えていくことが相応しいと考え、比較的遺存状態が良いものを中心に240点が我孫子市指定文化財として選定されました。

各遺物に付されている数字は発掘調査報告書『下ヶ戸貝塚I』~『下ヶ戸貝塚VIII』における図版番号になります。

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Reader (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

本文ここまで


以下フッターです。

我孫子市教育委員会生涯学習部文化・スポーツ課 歴史文化財担当

〒270-1166 我孫子市我孫子1684
電話:04-7185-1583
ファクス:04-7185-1760
このページの上へ戻る
Copyright © Abiko City. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る