No.15 Liberty Library(リバティ・ライブラリー) ~「こども」を「まんなか」に、湖北のまちの活性化を目指す~
Liberty Library(通称リバラブ)は、湖北台近隣センター「図書コーナー」の管理・運営を通じて「親子が安心できる居場所」づくりを目指している市民団体です。
本のほとんどは我孫子市民図書館や小学校、個人からの寄贈。はじめは市民図書館からの寄贈本約500冊からのスタートでしたが、今では児童書や絵本、紙芝居、漫画などが棚いっぱいになるまで増えました。
メンバーの片岡さんは、「親子に限らず、シニアの方々まで世代を問わず楽しんでほしい。一定のルールは掲示していて、それさえ守ってもらえればOK。声に出して読んで大丈夫です。地域の交流の場になってもらえると嬉しい」と話します。
主なメンバーは、湖北台東小学校や西小学校で読み聞かせを行うママさん達、湖北地区に住む本が大好きな人達。普段は仕事や育児、他の市民活動等で忙しい中でも、和気あいあいと取り組んでいます。
それぞれ役割分担はありつつも、リーダーという立場は設けていません。ここでは、みんなで決めることを大事にしています。組織の中央に「こども」を、そこから上位関係(意識)のない“フラット”な関係を築くことを心がけています。メンバー同士が苗字ではなく名前やニックネームで呼び合っているところからも、横並びの関係性が伺えます。
掲げている活動方針は”こども・まんなか・こほくだい”。子どもも大人も一緒に全力で楽しむことを大切にしています。
メンバーの尾内さんは、「例えば、市内の図書委員の子、まちの活性化に興味のある子、本好きの小学生~大学生たちとで、ジェンダーレスで企画・立案・実行できると良いですね。湖北の三大まつりといえる、鯉のぼりまつり・サマーフェスタ・湖北サンバ。ここでは大いに子ども達に活躍してもらい楽しんでほしい。リバラブもそこで貢献していきたいし、活動を広めていきたい」と話します。
今年5月5日、子どもの日に湖北台中央公園で開催された「湖北台鯉のぼりまつり」では、リバラブへの寄贈本のうち、経年劣化しているものなどの中からピックアップした本を並べ、一人一冊好きなものを選んでもらい無料で配布しました。2冊以上の場合は寄付金を募り、手作り鯉のぼりの旗とともにプレゼントしました。中には、活動に賛同し、一冊だけでも寄付してくれる方もいました。リバラブメンバーの他の活動も活かし、アマチュア無線体験、おもちゃ広場、お菓子の販売などを行い、たくさんの人にチラシを手に取ってもらい、リバラブの活動や湖北台近隣センター「図書コーナー」について広めることができました。
図書コーナーの蔵書数も増えるとともに、利用者も増え、「ぜひ貸出を行ってほしい」という要望も出てきました。現在はその実現に向けて準備中。また、人手が足りないため湖北に住み共に活動してくれる仲間を募集中です。
「実際に手に取って選びながら本を読みたい」というニーズに応え、湖北に住む人々の交流の場を作り、子どもを中心に湖北のまちの活性化に貢献しているリバラブ。これまでのあゆみは、途方もない努力の積み重ねだったと想像しますが、これからも、「こども」を真ん中に、「本」を通じて湖北のまちを盛り上げていってほしいです。
文:Hamatomo
