高齢期の難聴について
「聞こえにくさ」感じていませんか?(高齢期の難聴について)
中高年期以降、聞こえにくさを感じることはありませんか?聞こえにくさを『年齢のせい』にしていませんか?
難聴の原因はさまざまで、加齢とともに出てくる症状だけではありません。難聴についての知識を身につけて、正しい対応をしましょう。
難聴になったら、どんなことに困りますか?(難聴の影響)
- 必要な音が聞こえず、社会生活に影響を及ぼす
- 危険を察知する能力が低下する
- 家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
- 自信がなくなる
- 認知症発症のリスクを大きくする
- 社会的に孤立し、うつ状態に陥ることもある
(出典:一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会.”難聴の影響”,Hear well,Enjoy life‐快聴で人生を楽しく‐)
「年齢のせい」ばかりではありません!(難聴の原因)
- 耳あかが溜まる、水や異物が耳に入る
- 加齢性難聴
- 中耳、外耳の病気:外耳炎、慢性中耳炎、耳硬化症、耳管狭窄症など
- 内耳・神経・脳の老化や病気:突発性難聴、神経性難聴、騒音性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍など
- 耳元で大きな音を聞くことによる「音響外傷」、「ヘッドホン難聴」
- 精神的ストレスや身体的ストレスなど
加齢性難聴とは
年齢を重ねることで徐々に進行する聴力低下のことを指します。
一般的に40歳代から聴力が低下する傾向があると言われており、65歳を超えると、聞こえづらさを感じる人が急激に増え、75歳を超えると約半数の人が聞こえづらさを感じているとも言われています。
耳の健康チェックをしてみましょう!
次の項目が1つでも当てはまる場合は、耳鼻咽喉科医師への相談をお勧めします。
- 話し声がはっきりと聞き取れず、聞き間違えたり聞き返したりすることがある
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 話し声が大きいと言われる
- 家族からテレビやラジオの音量が大きいと指摘される
- 集会や会議など数人での会話をうまく聞き取れない
- 後ろから呼びかけられると気づかないことがある
- 車の接近に全く気がつかないことがある
- 電子レンジの音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
- 時計のアラームなど、高い音が聞き取りにくいと感じる
- 音の方向感がわかりにくくなる
- 耳が詰まったような感覚が抜けない
- 「ワーン」「キーン」などの音が耳で鳴っている状態が1日以上続く
- 音が割れたようにカシャカシャ聞こえる
「聞こえにくさ」感じていませんか?(厚生労働省)(外部サイト)
まずは、耳鼻咽喉科で相談しましょう!
治療で聴力が回復する病気もあります。早期に発見・治療しましょう!
- 聞こえづらさが気になりはじめた時が、受診のタイミングです。
治療開始が遅くなると、治療効果に影響が出る病気もあります。早期に受診をしましょう!
- 何の前触れもなく突然聞こえなくなった場合、「突発性難聴」が疑われます。
治療が遅れると回復が難しくなるので、早めに(できれば48時間以内)受診することが重要です。
難聴の予防のために
加齢に伴う難聴は、老化現象の一種なので、誰にでも起こりうることです。
しかし、進行を遅らせる、加齢以外の原因を避けるという意味での予防は十分に可能です。
耳にやさしい生活を心がける
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている方は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間を作る
老化を遅らせるための生活習慣の見直し
- 生活習慣病の管理、栄養バランスがとれた食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 禁煙
早期発見、早期治療のために定期的に耳鼻咽喉科受診を!
(出典:一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会.”難聴の予防”,Hear well,Enjoy life‐快聴で人生を楽しく‐)
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「Hear well,Enjoy life‐快聴で人生を楽しく‐」(外部サイト)
難聴と認知症
難聴は、認知症発症の危険因子とされています。
中年期以降、難聴を早めに発見し改善させることで、認知症の発症を予防することができます。
関連情報
厚生労働省ホームページ
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ホームページ
難聴啓発プロジェクト 聞こえにくさを感じている方へ(外部サイト)
Hear well,Enjoy life‐快聴で人生を楽しく‐(外部サイト)
健康福祉部 高齢者支援課
〒270-1192 千葉県我孫子市我孫子1858番地(西別館3階)
電話:04-7185-1111(代表)
ファクス:04-7186-3322
