たばこの害とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
登録日:2021年2月8日
更新日:2021年2月8日
たばこの煙には有害物質がいっぱい
たばこの煙には化学物質が4,000種類以上、うち約200種類は発ガン性物質など有害物質が含まれています。
「たばこ病」とも呼ばれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)※をはじめ、肺がん・喉頭がんなど多くのがんや、循環器疾患や歯周疾患など多くの疾患の危険因子です。
※有害な空気を吸い込むことによって気管支や肺胞などに障害が生じる病気で、患者の90パーセントは喫煙者です。詳しくは、同ページ「COPD(慢性閉塞性肺疾患)について」、またはページ下方「関連ホームページ」を参照してください。
受動喫煙の影響
たばこの煙には主流煙(喫煙者が直接吸い込む煙)と副流煙(たばこの火が付いた先からでる煙)があります。
副流煙はフィルターを通らないため、主流煙よりも有害物質の濃度が高くなります。
受動喫煙の影響としては、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、肺がん、子宮頸がんなど。
また、妊婦や子どもへの影響としては、流産や早産、低出生体重児、乳幼児突然死症候群(SIDS)、喘息、中耳炎など、健康に大きく影響を及ぼします。
禁煙始めてみませんか
「禁煙しよう」と思っても、ついたばこに手が出てしまいませんか?
たばこに含まれる「ニコチン」には依存性があり、自分一人では禁煙が難しい場合があります。
一定の条件を満たせば、禁煙外来が保険適応になります。
禁煙外来では、禁煙補助薬などを活用しながらニコチンの禁断症状を緩和し、禁煙をサポートしていきます。
喫煙者の方は、自らの健康寿命を延ばすため、周囲の人をたばこの煙から守るため、この機会に禁煙をしてみましょう!
禁煙外来・禁煙クリニックについては、こちらかも検索できます。
一般社団法人 日本禁煙学会「全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧」(外部サイト)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
COPDは別名「たばこ病」と言われており、原因の90パーセント以上は喫煙です。
たばこなどの刺激で気管支に炎症が起こり、ついには肺胞が破壊されることによって、呼吸がしにくくなります。
喫煙開始の年齢が若いほど、また1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、進行しやすいと言われています。
階段の上り下りなど体を動かしたときに息切れを感じたり、風邪でもないのにせきやたんが続いたりすることがCOPDの主な症状です。
COPDの症状は、ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちで、COPD発見の遅れにつながります。
COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。
さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が重要です。
以下のような症状のある方は、軽く考えず早めに医療機関にご相談ください。
●階段の上り下りで息切れがする。
●せきやたんが出る。
●風邪が治りにくく、せきやたんが出る。
●喘鳴がある。呼吸のたびにゼーゼー、ヒューヒューがある。
関連ホームページ
詳しくは下記のホームページを参照してください。
厚生労働省ホームページ「たばこと健康に関する情報ページ」(外部サイト)
一般社団法人 GOLD日本委員会ホームページ「COPDの症状」(外部サイト)
千葉県松戸保健所ホームページ「松戸圏域 地域・職域連携推進協議会」 オンデマンド講座「たばこと健康~正しく知って、あなたや周りの人の健康を守りましょう~」(外部サイト)
健康福祉部 健康づくり支援課(保健センター)
〒270-1132 千葉県我孫子市湖北台1丁目12番16号
電話:04-7185-1126
ファクス:04-7187-1144
