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浸水時の消毒方法

登録日:2016年7月20日

更新日:2023年3月6日

集中豪雨等で路面が冠水すると、水が家屋等に流入することがあります。マンホールから下水が逆流した場合には汚水が混入している可能性があり、感染症の発生を予防するために消毒をする必要があります。

家屋等が浸水した場合

家屋等が浸水した場合は、洗浄により十分に汚れを除去して消毒するようにしてください。(消毒は、洗浄後でないと、効果を発揮することができません。)
路面が冠水しない状況で雨水が浸水した場合は、水道水で洗浄後に乾燥すれば衛生対策として十分です。

衛生対策について

家屋等が浸水した場合、次のとおり洗浄及び衛生対策を行ってください。

床上浸水の場合

  • 家の周囲や床下などにある不要なものや汚泥などを片付けてください。
  • 床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど乾燥に努めてください。
  • 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
  • 汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか、雑巾で水拭きするなどしてください。
  • 食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
  • 食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ってください。

床下浸水の場合

  • 家の周囲や床下などにある不要なものや汚泥などを片付けてください。
  • 床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど乾燥に努めてください。

食中毒、感染症の予防に

  • 受水槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
  • 水に浸かった食品や、停電により保存温度が保てなかった食品はできるだけ廃棄してください。
  • からだに異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
  • 食事の前や用便の後などは、しっかりと手を洗ってください。

洗浄・消毒方法

汚水が付着した部分から汚染物質を取り除く

浸水後に発生するにおいは、汚泥等の汚染物質が発生源となっていることが多く、泥に混入している微生物による作用も関係しています。まずは、汚泥等の汚れを取り除くことが原則です。水道水で洗い流すか、これができない場合には、雑巾などで水拭きし汚泥等を取り除いてください。また、感染症予防のためにうがいや手洗いは大変有効ですので、作業後はうがいをし、必ず石けんによる手洗いをして適切に手指の消毒をしましょう。

消毒を行う(下表参照)

使用できる消毒剤は、対象により異なります。目的に応じた消毒剤を使用しましょう。なお、消毒剤は使用方法を誤ると人の健康を害するものもあります。使用に際しては説明書に従い十分に注意をして使用するようにしましょう。

消毒の仕方
消毒対象 消毒薬 調製方法 使用方法
屋内(汚水に浸かった壁面や床、家財道具) 0.1%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん) 10%塩化ベンザルコニウム10ミリリットルに水を加えて1リットルとする。 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、薄めた液を浸した布などでよく拭く。(噴霧器を使用する場合は、濡れる程度に)
手指(後片付けなどで、汚染された箇所や土に触れた手指) (例)商品名:オスバン等(注) 汚れを石けんで洗ったあと、流水で石けんをよく落とし(石けんが残っていると殺菌力が低下します。)、洗面器などに入れた消毒液に手首まで浸し、30秒以上もみ洗いする。その後、乾いたタオルなどで、よくふき取る。
食器類(金属製の食器は腐食することがあります。) 0.02%(200ppm)次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可) 10%次亜塩素酸ナトリウム2ミリリットルに水を加えて1リットルとする。 食器等を水洗いした後、消毒液に5分以上浸し、自然乾燥させる。(家庭用塩素系漂白剤を用いた場合は、水ですすぐ。)
(注)商品名:ピューラックス、キッチンハイター等(注)

(注)消毒薬を取り扱う際には、長袖、長ズボン、めがね、マスク、ゴム手袋などを使用し、皮膚や目にかからないように注意してください。また、皮膚についた場合は、水と石鹸でよく洗い流してください。目に入った場合は、水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。使用する直前に希釈し、希釈濃度を守るとともに、他の消毒液や洗剤と混ぜないで使用してください。

乾燥させる

水分が多い環境は、細菌の増殖を招きます。浸水した個所は扇風機を利用するなどして乾燥させるようにしましょう。

飲料水について

通常、水道水は圧力をかけて送水しているので汚水が侵入することはなく、水道を直結して使用している場合は安全です。しかし建物によっては、浸水事故の起こりやすい地下に受水槽を設置し建物に給水しているものもあります。浸水により受水槽の汚染が考えられる場合には、水質検査を実施するなど、安全を確保してから使用するようにしましょう。
※水質検査については、飲用井戸等の管理についてのページをご覧ください。

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健康福祉部 健康づくり支援課(保健センター)

〒270-1132 千葉県我孫子市湖北台1丁目12番16号
電話:04-7185-1126(計画推進係・成人保健係・母子保健係)、04-7185-1634(予防接種係) ファクス:04-7187-1144

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