No.22 手賀沼の風景とともにある鳥の博物館
手賀沼親水広場のそばにある鳥の博物館は、国内で最初に鳥を扱った博物館です。3階にある世界の鳥コーナーには、さまざまな標本がならび、その迫力と種類の多さに驚かされます。晴れた日に展望テラスにあがれば、鳥たちのすみかとしても恵まれた手賀沼を望め、清々しい気持ちに包まれます。


外観は、丸・三角・四角といった図形があしらわれた印象的なデザイン。こうしたシンプルな形を組み合わせた外観からは、人や自然、生きものなど多様な存在のつながりが感じられます。
さらに駐車場には、新たなシンボルとして巨鳥ジャイアントモアの実物大の彫刻が設置されました。ジャイアントモアは、15世紀半ば頃までニュージーランドに生息していた飛べない巨大な鳥で、人間と自然との関わりのなか、わずか100年ほどで姿を消したとされています。


なぜこの鳥がモチーフになったのか、不思議に思う方もいるかもしれません。かつて人間の活動や環境の変化によって、絶滅へと追いやられてしまったジャイアントモア。その背景をふまえ、鳥とともに生きる未来への願いが込められているのだそうです。
自然のなかで人はその一部にすぎず、さまざまな命とともに世界が成り立っていることに、あらためて気づかされます。手賀沼の豊かな水辺の風景とも重なり、人と鳥との共存や持続可能なまちづくりの大切さを静かに語りかけてくれる存在です。

文:藤久なお













