No.18 つくし野で介護予防!歩く脳トレ「スクエアステップ」

「スクエアステップ」講座は、我孫子北近隣センターつくし野館にて、月2回開催しています。参加者は、約10名で65歳以上のシニア。筑波大学の教授たちにより開発され、科学的根拠に基づく介護予防の新しいエクササイズで、マス目マットの踏む場所と順番を覚えて、そのパターン通りに進み、脳を活性化させます。転倒予防、認知機能や体力向上に効果的といわれています。
講師の佐藤絵美さんは、自身のお祖父様が80代になって転倒し、病院に運ばれることが増えた経験から、シニアにとって、転倒が命に関わる大きなリスクであることを実感しました。転倒をきっかけに、骨折、入院、認知症、寝たきりへとつながるケースも多いため、「悪くなってから治すのではなく、予防こそが大切だ」と強く感じたそうです。地域のシニアに元気になってもらいたい、この活動を広めたいと2022年から各種団体、行政事業、サークル活動や市の生涯学習出前講座の講師をしています。


ステップパターンは前後・後退・左右・ななめ方向を組み合わせた約200種類があり、初級から上級まで参加者のレベルに合わせて行っています。最初に佐藤さんが見本を見せ、それを「見て・脳に記憶し・引き出して動く」ことを繰り返すことで脳の活性化につながります。慣れてくると自然と足が高く上がるようになり筋力がつくほか、連続した動きが転倒時の立て直す力(リカバリー動作)の向上にも役立つそうです。

講座を見学した際、拍手やレクリエーションも取り入れ、交流を大切にし、参加者同士で自然と教え合う姿が印象的でした。佐藤さんは、「参加者から、楽しかった、気持ちが良かったとの声を聞くととても嬉しいです。私も皆さんから元気をいただいています」と話します。「筋力・体力がついたから終わりではなく、『体力がついたから、山登りに挑戦した』『気持ちが元気になって友人とお出かけを楽しめるようになった』など、一人でも多くの方に生活の変化が訪れることが目標です。今後もスクエアステップを通じて、地域の方々の健康維持に役立つ活動をしていきたいです」と佐藤さんの熱い想いが伝わってきます。皆さんも始めてみませんか。

文:東浦聡子













