R7-2 要望書(新婦人の会我孫子支部)
団体名
新婦人の会我孫子支部
陳情・要望年月日
令和7年4月22日付け、令和7年4月30日受領
陳情及び要望事項
自衛隊員確保につながる募集行為や業務に協力しないよう要請します
新日本婦人の会は、女性の要求実現と子どもの幸せ、平和と暮らしの向上をめざし、全国で運動をしている国連NGOの女性団体です。
安保関連法と石破政権が具体化をすすめる憲法違反の「安保3文書」で、自衛隊は海外の紛争地域に派遣される危険な状況に置かれています。敵基地攻撃能力の保有や南西諸島をはじめ各地ですすめられているミサイル配備、さらには今年3月新たに在日米軍統合作戦司令部が設置されたことで、アジアと世界の緊張を高め、戦争を引き起こしかねないのではと、大変危惧しております。
このような情勢から自衛隊員の志願者が減り続けているため、国は隊員確保のため地方自治体に募集業務に協力を求める動きが強まっています。
我孫子市では、市民まつりや地域のおまつりに自衛隊が参加し、子どもたちが迷彩服を着て写真撮影をしたり、募集案内を入れたティッシュの配布が行われたりしています。このような隊員勧誘につながるような行為に、若い世代の母親からは、自分の子どもが徴兵される時期がくるのではないかと危惧する声が聞かれます。
自衛隊が災害救助で役割を果たしていることに国民は期待を寄せています。しかし、いざとなった時に戦争に対応するのが自衛隊の本来の任務です。
戦争が続くウクライナやガザの状況に、子どもたちは胸を痛め、不安を感じています。危機にある今だからこそ、戦争はしないと誓った憲法の平和主義が何より大切なのではないでしようか。
平和都市宣言をしている我孫子市です。
私たち新日本婦人の会は、なによりも平和のなかでこそ子どもたちの人権や人々の暮らしが守られると考え、憲法を守り生かす運動に草の根から取り組んでいます。この立場から、以下の事を強く要望します。
<要望事項>
1 市は、自衛隊員確保につながる募集行為や業務に協力するようなイベントの主催あるいは後援をしないでください。
1 自衛隊への名簿提出をしないでください。
1 学校は、生徒の職業体験学習の選択肢に自衛隊を入れないでください。
回答部課
市民生活部 市民協働推進課、市民課、教育総務部 指導課
回答年月日
令和7年5月28日
回答内容
1.市は、自衛隊員確保につながる募集行為や業務に協力するようなイベントの主催あるいは後援をしないでください。
市が主催するイベントは、我孫子市総合計画及びこれに基づく分野別計画の施策に定めたものであり、共催するイベントはこれらに合致すると認められる事業としています。いずれにおいても、特定の団体の募集や業務に協力するためのものではありません。
後援については、イベントの内容が「我孫子市後援等の取扱いに関する要綱」第3条に定める後援等の対象となる事業である場合、後援の不承認または申請そのものを不受理とする対応はできかねますので、なにとぞご理解いただけますようお願いいたします。(市民協働推進課)
1.自衛隊への名簿提出をしないでください。
これまで、自衛隊への名簿の提出はございません。(市民課)
1.学校は、生徒の職業体験学習の選択肢に自衛隊をいれないでください。
本市立中学校では、地域の事業所等を中心に職場体験活動の受け入れを依頼しており、令和6年度は自衛隊駐屯地等に依頼した学校はありませんでした。
また、職場体験学習の目的を、直接働く人と接することにより学ぶことの意義や働くことの意義を理解し、望ましい勤労観・職業観を育み、主体的に自己の進路を選択・決定するための資質・能力を育成することとしています。特に体験活動を通して学ぶ機会を設けることで、自己の将来について考えるきっかけとなるよう指導しています。
引き続き、児童生徒の望ましい勤労観・職業観の育成を目指し、学校に指導・助言してまいります。 (指導課)
