杉村楚人冠記念館 最新イベント
春季企画展「楚人冠とアート―芸術家たちとの交流―」
楚人冠は同時期に活躍した芸術家とも親交を結んでいました。
今回の展示では、楚人冠が関わった芸術家とその作品、楚人冠との関係についてご紹介します。
展示期間
令和7年1月7日(火曜日)から6月29日(日曜日)まで
展示内容
伊東忠太
伊東は日本最初の建築史家として活躍するだけでなく、建築家として100 点を超える建築物の設計にも携わりました。
楚人冠は伊東が描いた風刺画500点に見合う賛をつけ、「一賛一画」の形式で書籍化した『阿修羅帖』の編集を担当しました。
河村蜻山
河村は陶芸家として、焼物はただの日用品ではなく、陶芸家の個性や意志が投影された「芸術」としてあるべきという考えを貫きました。
河村は昭和13年(1938)から16年間、我孫子に住み芸術活動を行なっています。楚人冠主宰の俳句結社「湖畔吟社」にて地域の人々と広く関わりました。
北沢楽天
北沢は日本初の職業漫画家として、「近代漫画の父」と呼ばれまし
た。
楚人冠が遺した資料に、北沢による鶏が描かれた色紙があります。鶏の周囲に「烏頭会」という集まりのメンバーによる寄書も書かれています。楚人冠・北沢共に、本会の会員でした。
結城素明
結城は写実的で色鮮やかな花鳥画を数多く描いた日本画家です。東京美術学校(現東京藝術大学)の教授として後進の育成にも励み、日本画家として著名な東山魁夷等を指導しました。
楚人冠とは仏教改革運動により青少年時代に出会い、生涯をとおして交流を持ちました。
和田英作
和田は写実的で堅実な画面で富士山や薔薇等お気に入りのモティーフを数多く描いた洋画家です。東京美術学校校長を勤めたり、法隆寺壁画の模写を制作するなど、精力的に活動しました。
楚人冠執筆の文章の挿絵を担当する等、楚人冠にとって頼れる仕事仲間の一人でした。
河村蜻山《置物(鳩)》
結城素明《縦横先生肖像画》
和田英作《油彩画 富士山》
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