手賀沼に対して、どのような水質浄化を行っていますか?(国・千葉県)
登録日:2021年4月1日
更新日:2021年4月1日
Q 手賀沼に対して、どのような水質浄化を行っていますか?(国・千葉県)
A
かつては27年連続で全国ワースト1位の水質(COD※)の手賀沼でしたが、下水道整備などのさまざまな浄化対策や流域住民の取り組み、平成12年度から本格稼動した北千葉導水事業により水質が改善され、平成13年度からはワースト1を脱却しました。
※COD・・・化学的酸素要求量。海や湖沼の水の汚れの程度を示す指標です。
<おもな水質浄化事業>
- 国
北千葉導水事業(国土交通省 利根川下流河川事務所)
手賀沼などの閉鎖性水域では、水の流れが停滞して自浄作用が低下したり、流入する窒素やリンなどの栄養塩類が蓄積して富栄養化が進行したりします。
国土交通省では、
(1)首都圏の都市用水の確保 (2)手賀沼への浄化用水の注入 (3)手賀川・坂川の湛水防除を目的に「北千葉導水事業」を行っています。
このうち、(2)については最大毎秒10立方メートルの浄化用水が手賀沼に注水され、沼の水質改善が図られています。 - 千葉県
ヘドロ浚渫事業(千葉県県土整備部河川環境課・東葛飾地域整備センター)手賀沼の底泥の多くは自然流入する土砂、人の生活及び産業活動により流入した汚濁有機物質、沼内で発生したアオコなどの生物死骸などが沈降し、堆積したものです。
生活排水による汚濁の著しい大津川や大堀川の河口では、毎年多くの黒色汚泥(ヘドロ)が堆積し、これが水質を悪化させる原因の一つになっています。
手賀沼の浄化対策の一つとして、千葉県では昭和51年度から平成17年度まで手賀沼上流部の大津・大堀川河口を中心に浚渫を行ってきました。
