次亜塩素酸ナトリウム消毒液等を用いた消毒方法
登録日:2020年3月6日
更新日:2020年8月5日
国内での新型コロナウイルス感染症患者が増加しています。
家庭内感染のケースも出ておりますので、ご注意ください。
新型コロナウイルスを含む感染症対策の基本は、「手洗い」や「マスクの着用を含む咳エチケット」ですが、消毒には「消毒用アルコール」または「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。
また、一部の「次亜塩素酸水」も有効です。
現在、消毒用アルコールが手に入りにくくなっています。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液をドアノブやテーブル等の消毒に、消毒用アルコールは手指の消毒に使用する等、使い分けましょう。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液は塩素系漂白剤等を希釈して作りますが、使い方を間違えると効果がなくなるだけでなく、思わぬ事故につながることがあります。
用途に応じた希釈や使用、保管時の注意事項を守りましょう。
なお、次亜塩素酸ナトリウムは、一般的にゆっくりと分解し、濃度が低下していきます。
詳細は厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス対策 身の回りをきれいにしましょう。」(外部サイト) をご覧ください。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
用途 | 塩素 |
希釈方法 |
---|---|---|
嘔吐物が付着した床等の処理 | 0.1% |
500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤を10ml(ペットボトルのキャップ2杯)入れる |
ドアノブ,手すり等の消毒 | 0.05% | 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤を5ml(ペットボトルのキャップ1杯)入れる |
- 次亜塩素酸ナトリウムは、一般的に「塩素系漂白剤」(塩素濃度約5~6%)として販売されています。製品に記載されている濃度をもとに、用途に応じ、薄めて使用してください。
- 塩素系漂白剤のボトルに記載されている「使用上の注意事項」をよく読みましょう。
- 作成したボトルには「消毒液・飲用不可・便吐物用」等の表示をして、乳幼児の手の届かないところに保管しましょう。
- 作成した消毒液は時間の経過とともに効果が減少します。こまめに作成し使い切るようにしましょう。
- 次亜塩素酸ナトリウムには金属を腐敗させる作用があります、使用後は水拭きしてください。
- 床など木材や衣服に使用する場合には漂白(変色)の可能性がありますので注意してください。
消毒の方法
ペーパータオル等に十分に薬液を含ませて拭き、水拭きする。
※濡れている場合は、水分を拭き取った後行ってください。
※スプレーボトルでの噴霧はウイルス飛散の可能性があるため、好ましくありません。
※手荒れの危険があるため、直接触れないようにしてください。また、手指の消毒には使用しないでください。
消毒場所の例(手指がよく触れる場所)
ドアノブ、窓の取っ手、照明のスイッチ、テーブル、椅子、電話機、パソコンのキーボード、水道の蛇口、洗水レバー、便器のふた、エレベーターやオートロック等のボタン
「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」について
「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」は、名前が似ていますが、異なる物質です。
「次亜塩素酸ナトリウム」:アルカリ性で、酸化作用を持ちつつ、原液で長期保存ができるようになっています。ハイターなどの塩素系漂白剤が代表例です。
「次亜塩素酸水」:酸性で、「次亜塩素酸ナトリウム」と比べて不安定であり、短時間で酸化させる効果がある反面、保存状態次第では時間と共に急速に効果が無くなります。
「次亜塩素酸水」を使ってモノの新型コロナウイルス対策をする場合
テーブル、ドアノブなどには、一部の「次亜塩素酸水」も有効です。
「次亜塩素酸水」は、「次亜塩素酸」を主成分とする、酸性の溶液です。酸化作用により、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。いくつかの製法がありますが、一定濃度の「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの感染力を一定程度減弱させることが確認されています(NITEの検証)。
使用方法
消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としておきます。
- 拭き掃除には、有効塩素濃度80ピーピーエム以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場合は100ピーピーエム以上)の次亜塩素酸水をたっぷり使い、消毒したいものの表面をヒタヒタに濡らした後、20秒以上おいてきれいな布やペーパーで拭き取ってください。元の汚れがひどい場合などは、有効塩素濃度200ピーピーエム以上のものを使うことが望ましいです。
- 生成されたばかりの次亜塩素酸水を用いて消毒したいモノに流水掛け流しを行う場合、35ピーピーエム以上のものを使いましょう。20秒以上掛け流した後、きれいな布やペーパーで拭き取ってください。
注意事項
- 塩素に過敏な方は使用を控えてください。
- 目に入ったり、皮膚についたりしないよう注意してください。
- 飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
- 酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
- 不安定な物質のため、冷暗所に保管し、早めに使い切りましょう。
- 成分等がわからない製品は、購入を控えましょう。
- 「次亜塩素酸ナトリウム」とは違います。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。
参考:厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」(外部サイト)
参考:新型コロナウイルス対策ポスター「次亜塩素酸水を使ってモノの消毒をする場合の注意事項」(外部サイト)
参考:「NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価に関する情報公開」(外部サイト)
健康福祉部 健康づくり支援課(保健センター)
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