男女共同参画職員研修
市ではあらゆる職務に横串を通す考え方として男女共同参画をとらえ、毎年市職員を対象とする男女共同参画研修を実施しています。
男女共同参画の視点からの防災研修
平成29年2月14日、全職員を対象とした「男女共同参画の視点からの防災研修」を実施しました。
これは平成28年に内閣府が作成した自治体職員向けプログラムに基づくもので、年度内に全国で11自治体が試行に参加しました。我孫子市は千葉県内唯一の試行自治体です。
講師の内閣府・服部さん
防災分野において男女共同参画の視点が欠けがちであることは、過去の災害時において繰り返し指摘されてきました。今までにもさまざまな対策がなされてきましたが、今なお解決したとは言えない状況です。
男女共同参画の視点が不足していたら被災者がどんな困難を抱えることになるのでしょうか。まずこのことについて、講師の内閣府男女共同参画局・服部和彦さんから、多くのデータを用いた解説がありました。
話し合った結果をポストイットと模造紙を使ってまとめていきます
続くグループワークでは、過去に避難所で実際にあった事例から作られた「シチュエーションシート」を使って「もし1年前に戻れるとしたらどのような対策ができるか」を参加者全員で考えていきます。
さらに市の状況を把握しながら話し合いを重ねた後、他自治体の取り組み事例を学びました。
参加した職員46人は、部署、職層、性別などさまざまです。それぞれの職務経験を通した多様な視点でグループワークを行うことができました。結果はそれぞれの部署に持ち帰り、災害に強いまちづくりに生かしていきます。
女性行政職として輝くために必要なこと
平成29年2月7日、市職員対象の研修「女性行政職として輝くために必要なこと」を行いました。
講師の太田さん
講師は一般社団法人営業部女子課の代表理事、太田彩子さん。企業の営業職の中では今なお少数派の女性たち。営業部女子課は、そんな女性たちが会社の枠を超えて集まり、情報交換をするコミュニティで、全国各地にその支部が広がっています。
市は、民間企業の営業という今までにない視点から、女性の働き方を学び取ろうと、太田さんを講師にお迎えしました。
講師の太田さん
一見無関係に見える公務員と企業の営業職。しかし働く女性にとっての共通項は大変多いようです。まず営業職に求められる接客意識は、行政サービスにとっても大事な考え方です。
また、一般的に公務員は比較的男女平等な職という印象があるかもしれませんが、国家公務員・地方公務員ともに職員における女性管理職比率が低いことはデータにより明らかになっています。女性が、自分の目標としたり仕事の悩みを相談したりできる同性の先輩を見つけることの難しさは、民間企業と変わりがないと言えます。
「自分にも水や栄養素を与えて常に成長することが大切。女性も、自分の可能性に蓋をしないよう、そして女性だからとブレーキをかけることなく、全力で走り続けましょう」と太田さん。
講師の経験に基づく仕事術やリーダーシップ術などの話は業種の垣根を超えて、行政で働く女性にも勇気を与えてくれるものでした。
我孫子市職員研修by営業部女子課
女性向けの内容でしたが、男性参加者からは「イメージしにくい働く女性の環境について理解するよい機会だった」との感想がありました。また女性参加者からも「こういうテーマだからこそもっと男性の参加を」という意見が多数見られました。
お互いの理解を深めるためには、研修にも男女ともに参加し情報共有をしていくことが大切だと再認識する機会となりました。
女性の活躍推進も同様に、あらゆる部署、さまざまな役職において、男女が共に役割を担っていくことが必要でしょう。女性も「可能性に蓋をせず」、管理職を目指せる環境づくりを進めていきます。
講師の太田さん(前列左から5番目)とともに宣言!
市民生活部 市民協働推進課 男女共同参画室
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