30-12要望書(藤和天王台ハイタウン自治会)
団体名
藤和天王台ハイタウン自治会
陳情・要望年月日
平成31年2月6日
要望内容
天王台西公園バリアフリー整備工事について
拝啓
春寒の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は市行政につきまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、天王台西公園への防犯カメラの設置につきましては、たいへんご尽力いただき、誠にありがとうございます。
さて、今回ご相談申し上げますのは、昨年より始まりました天王台西公園のバリアフリー整備工事に関わることでございます。
天王台西公園は、所在の天王台四丁目のみならず、近隣公園として天王台五丁目、三丁目など多くの近隣住民に利用されていることはご承知のことと存じます。
特に、単なる公園機能としてだけでなく、朝夕の通勤通学の際の歩行路として多くの市民が利用する大切な『緑の歩行空間』ともなっております。このため、今般バリアフリー化を推進していただくことには、大変感謝申し上げるものであります。
一方、このバリアフリー化整備工事を進めるにあたりまして、たくさんの疑問点が生まれていることも事実です。以下列挙させていただきます。
(1)市民にとって、公園の緑は大切なものです。特に西公園の緑は樹高も高く、樹下に心地よい歩行空間を与え、市民がそのなかを行きかう大切な空間になっております。ところが、前述のように近隣住区の多くの市民が利用しているにも関わらず、どうして、一部の樹木伐採に際し、事前のご説明をいただけなかったのでしょうか。大変残念です。単なる「都市公園」としてではなく、『市民の生活空間』として、この西公園は存在しているものです。事前のご説明がなかったことについて、市のご見解をいただきたく存じます。
(2)実際に、この工事が何のための工事なのか、市民には非常に分かりにくい状況となっています。当自治会では、工事前より、バリアフリー工事が行われることはうかがっておりましたが、現実の『工事の事前周知・内容説明』が極めて不十分と感じます。工事開始から4カ月も経過した先週末になり、ようやく工事内容を示す看板や、平面図、鳥観図が小さく貼り出されました。その途端に多くの近隣住民がその内容に見入っている姿を見て、この工事の関心の高さがうかがえます。もっと早く周知策を行えなかったのでしょうか。また、もっと大きな、それこそバリアフリーな説明図は提示できないのでしょうか。
(3)現場に提示された一般計画平面図を拝見させていただきましたが、色塗りが不鮮明で今回の工事範囲が明確ではございません。また、一般計画平面図の下図はかなり古い図面を使用しているようにも見えます。設計図面として妥当なのでしょうか。設計者・施工者の近隣住民に対する誠意の少なさを感じてしまいます。『市民周知用図面』が別途必要と思います。そこに、工事範囲、舗装改修、広場改修、撤去、樹木伐採が明確に市民に伝わるようにするべきと考えます。特に現在貼り出されている一般計画平面図の凡例では、園路舗装は透水性カラーアスファルト舗装のように見受けられますが、この凡例自体が過去の図面のもののようにも感じられます。バリアフリー舗装をされる赤く塗られた範囲は、ほんとうは何舗装になるのか、明らかにしていただきたいと存じます。
(4)すべての造園土木工事において、イメージアップ経費が計上されているものと認識しております。イメージアップ経費には、一般住民への建設事業の広報活動が含まれております。また、設計段階においても鳥観図の作成が含まれていたようなので、これに加え、市民説明用の図面が必要と考えます。天王台西公園のような様々な用途での利用者が多い公園では、特にこのような配慮が必要と考えます。工事はただ安価だということで業者選定をせず、過去の市民への対応なども判断基準にいれて選定を行っていただきたいと強く願います。また、その前の設計段階においては市民説明を行うための説明図作成が含まれていることが、今日の常識と認識いたしますが、いかがでしょうか。これらについてのご見解をおうかがいしたいと存じます。
以上4点について、ご回答ならびに現場にてのご対応をお願い申し上げます。 敬具
回答部課
都市部公園緑地課
回答年月日
平成31年2月26日
回答内容
平素より、我孫子市公園緑地行政にご理解とご協力を賜りまして深く感謝しております。
天王台西公園で現在実施しているバリアフリー整備工事では、藤和天王台ハイタウン自治会の皆様など多くの公園を利用されている皆様方に疑問や質問を頂いたことを重く受け止め、深く反省するとともに配慮が欠けていたことをお詫び申し上げます。列挙いただいた天王台西公園整備工事の疑問点についてお答えいたします。
(1)について
今回の工事では、バリアフリー化に伴う園路の拡幅や広場の改修等に伴い、公園の機能を維持しつつ必要と思われる範囲で一部樹木を伐採することにしました。当該樹木の伐採は、通常の公園管理業務の一環と捉え、あえて事前説明は行いませんでした。その結果として公園利用者への配慮が欠けてしまったと考えています。
樹木の伐採に関しては、一部の伐採であったとしても、今後の同種の整備工事にあたっては住民の方々に配慮していきたいと考えています。
(2)について
工事の周知に関しては、騒音や振動などの工事公害の影響を受ける住民の方々に行うことが必要不可欠と考え、公園に隣接する住民の方々を対象に工事のお知らせをしました。
普段公園を利用されている住民の方々への周知の配慮が不足していたことや、現場での工事内容の看板等の掲示が工事着工後となったことについては、心からお詫び申し上げます。
工事着手後になってしまいましたが、工事内容をより分かりやすくお知らせできるよう、工事範囲、園路の改修、樹木伐採などを示した見やすく大きな掲示に改めさせていただきます。
(3)について
掲示させていただいた平面図が不鮮明で分かりづらいことについては、(2)の回答と合わせ、分かりやすい掲示に改めさせていただきます。
なお、バリアフリー工事で改修する園路は、カラー舗装ではなく、透水性アスファルト舗装になることを申し添えます。
(4)について
「イメージアップ経費」は、現在「現場環境改善費」という名称に改められ、現場の環境改善を必要とする場合に適用するとされています。
今回の工事においては、特別に市民説明用のための説明図の作成を行っていません。
近隣の住民の方々への周知等は工事業者として当然行わなければならないと考えていますので、「現場環境改善費」は計上しませんでしたが、結果として住民の方々への配慮が欠けてしまったことについては、大変申し訳ありませんでした。
工事説明用図面は上述の(2)、(3)の回答とあわせ、住民の方々に分かりやすいように、説明資材を準備し掲示させていただきます。
業者選定につきましては、我孫子市では一般競争入札制度を採用していますが、市民への対応など業者の指導について、市職員が今まで以上により厳格な監督を行っていきますのでご理解願いたいと思います。