このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

速報!頭椎大刀出土について

更新日:2016年6月13日

登録日:2016年6月13日

頭椎大刀かぶつちのたちとは?

頭椎大刀は6世紀末から7世紀初めに畿内地方で作られた装飾付大刀の一種です。刀の長さは1メートルほどで、木製のさやをかぶせています。
刀のつば、握る部分であるつか、柄の先端の握りこぶし型の金具(頭椎)、鞘の先端の金具、中ほどの吊り金具などは銅に金メッキを施したもの(金銅製)です。鞘は漆で仕上げられていたと考えられ、豪華なものであったと思われます。

発掘現場の様子

頭椎大刀は、平成26年に我孫子市根戸船戸遺跡において発掘されました。
根戸船戸遺跡は我孫子市白山3丁目の手賀沼沿いの丘の上に広がる遺跡です。昭和20年代からすでに6基の古墳が点在していることが分かっており、今から36年前の昭和53年に大規模な発掘調査を行いました。その結果、5基の古墳、古墳に壊された古墳時代の竪穴建物などが発掘調査されました。
古墳はいずれも横穴式石室をもつ古墳時代終末期(6世紀終わりから7世紀中ごろ)のものでした。古墳は古墳の盛り土(墳丘)と周囲の濠の形状から、「ダルマ型」と呼ばれる特殊な形をしていました。ただし、1基の古墳(1号墳)が個人の所有地のため、そのまま保存され、発掘調査は今後の課題となっていました。その最後の1基が今回の発掘対象でした。

石室の発掘へ

古墳の形は、根戸船戸遺跡のほかの古墳と同じく「ダルマ型」をしていました。
古墳の規模は濠の位置を勘案すると東西35メートル、南北25メートルと、根戸船戸遺跡の古墳としては最大の規模を誇ります。
墳丘を掘っていく過程で横穴式石室が見つかりました。石室の石は関東ローム層中にある「白い粘土」を切って積んだものです。石室は入り口にあたる「羨道せんどう」と亡くなった人物を埋葬した「玄室げんしつ」から構成されます。羨道と玄室にはそれぞれ入り口に閉塞石へいそくせきが置かれてふさがれています。

いざ、石室へ!

羨道の内法は縦0.8メートル、横1.5メートル、高さは1.5メートルで、玄室の内法は縦2.5メートル、横1.5メートル、高さは2.0メートル以上あったと考えられます。羨道・玄室ともに上になるにしたがって幅が狭くなっています。羨道の上には平らな天井石が置かれていました。玄室の天井石は、長年のうちに崩落し、石室内を埋めていましたが、崩落した天井石の観察から、アーチ型を描いたドームのようになっていたことが分かりました。羨道と玄室の床には粘土板がびっしりと敷き詰められていました。

発見!頭椎大刀

玄室の床面の壁際東側には副葬品として大刀1本、西側には大刀3本と鉄鏃の束が置かれていました。西側の大刀のうち1本は頭椎大刀です。
このほかにネックレスの一部であるガラス玉、管玉、金銅製の耳飾りが散らばっていました。北西隅と南西隅には人骨(頭骨の一部、歯)があり、少なくとも2人の人物が葬られた可能性があります。2人の人物の関係は不明ですが、同時に埋葬されたとは考えにくく、追葬が行われたと思われます。石室前は前庭部といってテラス状の広場があり、硬くたたき締められた硬化面があり、墓参りのための参道が整備されていたようです。

頭椎大刀が語ること

根戸船戸遺跡1号墳は根戸船戸遺跡の古墳群の中では最大であり、グループのリーダー格の豪族が葬られた盟主墳であると考えられます。手賀沼を足下に見下ろす位置もそのことを反映しているのでしょう。出土した頭椎大刀は6世紀終わり頃に大和王権によって作られ、東海地方から関東地方にかけて大和王権と何らかの関係を結んだ豪族に配られたものと考えられています。現在では地金の銅に浮いた錆(緑青)が浮かんでいるため確認できませんが、金メッキが施された豪華な大刀であり、実用というよりは儀礼用であったと考えられています。
千葉県内でも頭椎大刀が出土した例が数件ありますが、いずれも大和王権と密接な関係がある地域です。そう考えると、我孫子と大和王権との関わりがあったことを示す重要な出土品と言えるでしょう。

頭椎大刀発見で

発掘調査中、発掘現場近くの中学生が見学に訪れました。

平成26年度旧村川別荘文化財展で、発掘の最新報告をしました。
また、平成27年度に絵画展と併せて保存処理を行った頭椎大刀を公開と、講演会を行いましました。

本文ここまで


以下フッターです。

我孫子市教育委員会生涯学習部文化・スポーツ課 歴史文化財担当

〒270-1166 我孫子市我孫子1684
電話:04-7185-1583
ファクス:04-7185-1760
Copyright © Abiko City. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る