手足口病が流行しています
登録日:2019年7月30日
更新日:2019年7月30日
手足口病は、乳幼児を中心に流行するウイルス性感染症です。今年は例年よりも早期に報告数の増加が認められています。千葉県内でも発生しており、今後、感染が拡大するおそれがあり注意が必要です。
感染を予防するため、特に乳幼児と接する機会の多い保育所や幼稚園などでは、手洗いなどに努めましょう。また、人の往来が激しくなると、感染症をもらうリスクも高くなります。休暇や仕事等で国内外へ行く際には、行先地域の感染症流行状況を確認してください。
手足口病とは
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。 主に夏季に流行します。予防薬・治療薬はなく、発症した場合は対処療法となります。
ウイルスの感染経路は、飛沫感染・接触感染・糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)です。
この病気にかかりやすい年齢層は1~3歳児で、全体のおよそ8割を占めています。 乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは、子ども達同士の生活距離が近く、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、特に注意が必要です。
症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。患者さんの約3分の1に発熱がみられますが、あまり高くならないことがほとんどで、高熱が続くことは通常はありません。通常は、数日間のうちに治る病気です。
まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などにより、重症化することがあり、注意が必要です。
※発疹や発熱など、手足口病に似た症状が出た場合は、事前に医療機関に相談の上、受診してください。
予防方法など
予防薬はありません。一般的な感染対策としては、接触感染を予防するため、手洗いをしっかりとすることや、排泄物を適切に処理することが重要です。このほか、水疱内容にはウイルスが含まれているため、発症者との濃厚接触を避け、遊具を別にする等の対応が挙げられます。
・保育施設などでは、感染を広げないために、職員と子ども達がしっかりと手洗いをすることが大切です。
・おむつを交換する時には排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
・手洗いは流水と石けんで十分に行い、タオルを共用しないでください。
関連リンク
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