中東呼吸器症候群(MERS(マーズ))について
登録日:2015年7月1日
更新日:2017年7月19日
主としてアラビア半島やその周辺諸国等の中東地域で患者が報告されていましたが、平成27年5月20日、韓国において初のMERS患者が確認(診断)されました。その後、死亡例を含む多数の患者が発生しています。
厚生労働省などから発表されている最新の情報については、ページ下部の関連リンクをご覧ください。
MERSとは
平成24年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
平成15年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
発生国
主な発生国はアラビア半島やその周辺諸国等です。このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国)及び北米大陸(アメリカ合衆国)からも患者の報告がありますが、これらはすべて、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることがわかっています。
症状
感染してから2~14日後(平均5日程度)に、発熱や呼吸器症状(せき、息切れや呼吸困難など)を引き起こします。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
予防・治療
現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
感染を避けるために
人がどのようにして、MERSに感染するかは、まだ正確には分かっていませんが、呼吸器感染を防ぐために、こまめに手を洗う、マスクを着用するなど、一般的な感染対策を心がけてください。
流行地に行かれる場合は、検疫所や外務省などのホームページで、最新の情報を確認してください。
※MERSの発生が報告されている地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、また動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けることが重要です。
MERSの感染が疑われる方とは
・14日以内に韓国、あるいはアラビア半島とその周辺諸国から、帰国もしくは入国し、38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状がある方
・発熱を伴う急性呼吸器症状があり、発症前14日以内に韓国、あるいはアラビア半島とその周辺諸国において、医療機関を受診(訪問も含む)、もしくはMERS患者やヒトコブラクダと接触歴がある方
・発症前14日以内に対象地域を問わず、MERSが疑われる人と接触・同居をしていて、発熱または急性呼吸器症の症状がある方
上記に当てはまる方は、医療機関にかかる前に、最寄りの保健所(松戸保健所:電話047-361-2121)へご相談ください。
参考:厚生労働省中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A
関連リンク
厚生労働省:中東呼吸器症候群(MERS)について(外部サイト)
国立感染症研究所:中東呼吸器症候群(MERS)に関する詳しい説明など(外部サイト)
FORTH/厚生労働省検疫所ホームページ:中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況など(外部サイト)
外務省海外安全ホームページ:国・地域別の渡航情報など(外部サイト)
健康福祉部 健康づくり支援課(保健センター)
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電話:04-7185-1126
ファクス:04-7187-1144
