我孫子市の農業

 1.農家数の推移 

我孫子市は、昭和40年代以降から東京圏のベッドタウン化が進み、大規模な住宅開発により、人口が急増した。都市化と共に農家数は減少し、昭和50年から平成17年の30年間で524戸(44.8%)減少している。

平成17年の農林業センサスでは、専・兼業農家数は、専業が124戸(19%)、兼業が520戸(81%)であり、兼業のうち農業が主71戸(13.7%)、兼業が主449戸(86.3%)となっている。

前回と比べると専業農家が多少増えている。これは今まで兼業だった農家が定年等に伴い専業に移ったかと思われる。また、兼業の減少については、後継者不足や農産物の価格の低下等により、離農が進んだものと思われる。

専・兼業別農家数(各年2月1日現在)

区分

農家数

専業

兼業

総数

農業が主

兼業が主

昭和50

1,168

171

997

435

562

60

1,021

147

874

246

628

平成 2

 953

141

812

214

588

 852

127

725

160

565

12

 700

112

588

142

446

17

 644

(100%)

124

(19%)

520

(81%)

 71

449

資料:総務課(農林業センサス)

     

 2.経営耕地面積の推移

市内の経営耕地面積は約930ha(平成17年)、農家1戸当たりでは約1.4haで都市近郊の地域においては比較的経営規模は大きいと言える。昭和50年から平成17年までの傾向としては、都市化に伴い年々縮小しており、約325ha(26%)が減少した。

経営耕地種類別面積 (単位:a )各年2月1日現在

区分

総面積

樹園地

牧草専用地

昭和50

125,505

84,963

39,391

1,151

60

111,360

79,938

30,580

822

20

平成 2

110,277

79,744

29,547

986

100,549

74,545

24,987

1,017

12

95,872

72,853

22,283

736

 17

93,003

(100%)

72,276

(77.7%)

19,820

(21.3%)

907

(1.0%)

資料:総務課(農林業センサス)

耕地種別では、田が全体の77.7%とほぼ3/4を占め、次いで畑が198ha(21.3%)、樹園地は1%と極めて少ない。

経営耕地面積の平成12年から平成17年までの減少傾向を見ると田が約5ha、畑が約25haの減少となり、依然として減少傾向が続いている。

 

3.農業粗生産額の推移

農業生産活動の大きさを示す指標である本市の「農業粗生産額」は平成16年で355千万円である。内訳としては、野菜類が全体の約64%、米類が約32%を占めている。

野菜類と米に特化した生産額構成であり、いも類、果実、花きなどは少なく、今後も土地利用構成に大きな変化がない限り、この傾向が継続すると予想される。

また、平成2年と比較すると多少漸増減傾向が続いている。

都市型農業立地を考慮すると、市場に直結した農業形態の開発と販売作物の開拓が今後の課題と考えられる。

農業生産の現状(農作物のみ) (単位:千万円) 各年12月31日現在

.

いも類

野菜

果実

花き

その他

平成2年

割合

355 

100.0%

100 

28.2%

 5 

1.4%

245 

69.0%

2 

0.6%

2 

0.6%

1 

0.3%

平成7年

割合

352 

100.0%

109 

31.0%

5 

1.4%

233 

66.2%

2 

0.6%

3 

0.9%

1 

0.3%

平成12年

割合

310 

100.0%

95 

30.6%

4 

1.3%

204 

65.8%

4 

1.3%

2 

0.6%

1 

0.3%

平成16年

割合

355 

100.0%

115 

32.4%

4 

1.1%

228 

64.2%

5 

1.4%

2 

0.6%

1 

0.3%

資料:千葉県生産農業所得統計

4.我孫子市の農業の特徴

・ 都市近郊地域に位置し市場に近接している。

・ 都市施設と近接している為農業活動上の制約条件が大きい。

・ 非農家が増大している。

・ 消費者との交流機会が高い。

・ 近隣市町に比べ、比較的農家の平均経営規模が大きい。

・ しかし、近隣との比較では、一農家当たりの生産所得は高くない。

・ また、10a当たりの生産所得はより低い序列になっているが、これは畑・樹園地率が低く、稲作の割合が多い為と思われる。

.近隣市町別農家数及び経営耕地面積       

(平成17年2月1日現在)

区分人口(人)総農家数(戸)農業従事者数(人)農業従事者率
県計6,056,15963,674181,3003.0%
我孫子市131,1986441,8481.4%
千葉市924,3531,8595,0430.5%
市川市466,4084371,3520.3%
船橋市569,829959

3,055

0.5%
松戸市472,5047292,2870.5%
野田市151,2291,3803,9972.6%
柏市381,0167182,0691.0%
(旧沼南町)

6121,865

市原市280,2413,2789,2443.3%
流山市152,6534771,3990.9%
八千代市180,7316911,9601.1%
鎌ヶ谷市

102,822

3621,0731.0%

注 人口については、国税調査(平成17年10月1日現在)

沼南町は、平成17年3月に柏市と合併

.

経営耕地面積(ha)

一農家経営

耕地面積

総面積

普通畑

樹園地

県計

89,815

58,764

27,539

3,512

1.4ha

我孫子市

930

722

198

1.4ha

千葉市

2,162

679

1,390

93

1.2ha

市川市

416

13

120

283

1.0ha

船橋市

1,088

170

708

210

1.1ha

松戸市

685

113

483

89

0.9ha

野田市

1,484

895

569

19

1.1ha

柏市

822

358

443

21

1.1ha

沼南町

971

567

341

62

1.6ha

市原市

3,122

2,521

494

106

1.0ha

流山市

398

187

188

24

0.9ha

八千代市

745

320

346

79

1.1ha

鎌ヶ谷市

415

175

231

1.1ha