このたびの東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 

1.地震の概要

 3月11日、三陸沖でマグニチュード9.0の大地震が発生し、我孫子市は午後2時48分に震度5弱を記録しました。その後、午後3時15分に震度4の余震があり、これにより布佐地区の液状化現象が発生しました。

2.我孫子市の被害状況

本市は、一般の家屋や塀などに多くの被害が発生しました。また、公共施設には559件の被害がありました。

幸いなことに人的被害は、ありませんでした。また、電気・ガス・水道のライフラインは、一部を除き3月16日までに復旧しました。

液状化(現象)とは

 液状化とは、地震の際に地下水位の高い砂地盤が、振動により液体状になる現象で、これにより家屋や電柱等など比重の大きい構造物が沈下や倒壊したり、マンホールなど比重の軽い構造物が隆起するとされています。
 発生場所は、港湾の埋立地の他、以前に川や池、沼、水田であった場所も発生する可能性が高いといわれています。
 我孫子市では、布佐の都地区で全壊、半壊及び一部損壊で238件の家屋に被害がありました。これらは、ほとんどが液状化による家屋や塀の沈下、敷地内での土砂流出や噴出によるものでした。
 

3.公共施設の被害

(1)集会施設

16の施設のうち7施設に被害がありました。布佐近隣センターは、被害が大きく5月末まで閉館の予定です。湖北台市民センターは、地震の被害に加えて老朽化が著しいことから、閉館しています。他の近隣センター等の施設は、開館しています。

(2)保健施設、障害者福祉施設、福祉施設、保育施設、清掃・し尿施設は、壁や配管に被害がありましたが、応急修理等により使用に支障がありません。

(3)農業施設

我湖北地区、布湖北地区、浅間前地区の排水路や樋管、道路に被害がありました。本格的な復旧工事は、稲刈り後の10月以降に予定しています。

(4)交通・鉄道施設

   駐輪場の使用に支障はありません。駅のエレベータやエスカレータは、停止しましたが、メーカの確認後、復旧しました。

(5)道路・排水施設

道路の隆起や陥没、電柱の傾斜、マンホール隆起、漏水、ガス異臭、水路破損等、367件の被害がありました。応急修理等で使用に支障はありません。液状化及び液状化が原因と思われる被害は45件ありました。その他の被害件数に液状化が原因するものが、多数含まれていると思われます。

(6)下水道施設

我孫子地区、天王台地区で被害がありましたが、管路清掃や応急修理で復旧しました。布佐地区は、液状化で下水管等に甚大な被害があり、今後の施工方法等について調査しています。なお、同地区で居住中の家屋では下水機能に支障はありません。

(7)公園施設

   液状化が原因と思われる外灯の傾斜やマンホールの隆起、舗装の波打ち被害がありましたが、補修により使用に支障はありません。

(8)区画整理事業施設

我孫子駅北口、我孫子駅南口、新木駅南口の各区画整理事業地内において、道路、やブロック塀、擁壁に被害があり所有者に対応を依頼しました。

柴崎土地区画整理事業地内では、液状化によると思われる地割れや擁壁に被害があり、被害状況を調査中です。

(9)水道施設

浄水場に被害はありませんでしたが、配水管施設などの被害により、市内191戸で断水が発生しました。断水は、概ね翌日中に復旧しています。なお、布佐地区は、仮設の配水管で対応しています。

(10)教育施設

小・中学校合わせて19校で校舎の接合部や配管などに多数の被害がありました。

応急措置等により、使用に支障はありません。なお、被害件数の多さや余震、部材の被災地優先使用などが復旧の障害となっていますが、速やかな本格復旧に努めます。

(11)学童施設

   8施設のうち3施設に被害があり、修理により使用に支障がありません。

(12)生涯学習施設

市民体育館は、復旧が遅れましたが使用に支障ありません。公民館、図書館、鳥の博物館は、亀裂等の被害がありましたが、4月16日までに開館しました。

4.災害対策本部

地震発生直後の3月11日から8月11日までに本部会議を35回開催し、被災状況等に応じた協議を重ねてきました。

液状化現象で傾いた信号と電信柱 

写真…液状化現象で傾いた信号と電信柱(布佐・都地区)その他の画像

 我孫子市都(布佐地区)の被害状況(動画)はこちらへ。 (2011年3月20日更新)

東北地方太平洋沖地震災害対策本部は、8月11日14時46分に閉鎖しました。

今後は、東日本大震災復興対策本部を中心に復旧・復興対策に取り組んでいきます。 

東北地方太平洋沖地震災害対策本部 総括報告 [1519KB pdfファイル]   

5.避難所設営

地震発生当日から、近隣センター等に11箇所設営し、最大で286人を受け入れました。

6.瓦礫撤去

被災者の要望に基づき、瓦礫の受入れや戸別収集をしました。これまでに1,075件で1,322トンを収集しました。

7.応急危険度調査

地震で被災した建築物を調査し、余震による倒壊や外壁・窓ガラスの落下等の危険性を判定することにより二次被害を防止するものです。3月12日から資格を有する市の職員が被災家屋330件を一軒ずつ周りました。

危険と判定された方には、使用しないよう注意しました。流動化による被害が多かった布佐地区は、危険判定の約8割を占めました。

8.住家被害認定調査

被災者の生活再建に必要な「り災証明書」の発行のため、家屋の損害を調査しました。

市の職員が被災家屋約600件を調査し、「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」「被害なし」に判定しました。判定結果を記載した「り災証明書」は、4月11日から申請者に送付しています。

9.災害救助法の適用

我孫子市は、3月23日、118件の全壊家屋があったとして申請し、同法の適用自治体となりました。これにより、災害救助に係る費用が支給されます。

10. 被災者生活再建支援法の適用

住家被害認定調査で「全壊」及び「大規模半壊」に判定された方に、被害の程度に応じて支援金が給付される制度です。

11. 被災者への支援制度

支援制度に関する相談を一本化した「被災者総合相談窓口」を4月30日まで設置し、被災者の相談に応じています。

12. 布佐東部地区復旧対策室の設置

4月14日、布佐都地区の速やかな復興の核となる布佐東部地区復旧対策室を都市部に設置しました。後日、布佐地区に現場事務所を設置する予定です。

13. 市民への周知

市では、地震発生直後から、被災状況等を様々な方法で伝えてきました。また、ホームページの閲覧が集中したため、「ツイッター」を3月14日から開設し、市民から評価を得ています。

14. 大気中の放射線量

本市は、つくば市内の測定値を参考にしており、今後も測定値の推移を注視してまいります。

15. 水道水の摂取制限

北千葉広域水道企業団の水道水から基準を超える放射性ヨウ素が検出され、3月23日に幼児の摂取制限を市民に呼びかけました。また、対象宅にペットボトル「我孫水」3本をお届けしました。その後、3月27日から基準値以上の放射性ヨウ素は、検出されていません。

16. 農作物の放射能濃度

千葉県産の農作物から放射性物質が検出されましたが、基準値以下でした。今後も千葉県のモニタリング調査を注視してまいります。

17. 計画停電

本市は、これまで計画停電が実施されていません。しかし、夏場のピーク時は、約1千万キロワットの電力不足が予想されるため、公共施設の運営を工夫して25%節電すると共に、市民にも協力を呼びかけます。

18. 避難所設営及び被災地への支援

我孫子市は、被災地であり、これまで市内の被災対応を優先に取り組んできました。

市内の被災対応に目途が付いたことから、3月21日から「つつじ荘」を市外被災者の避難所として開設し、福島県からの避難者を受け入れました。また、我孫子市消防本部は、3月22日から被災地に消防署員を派遣しています。

なお、相馬市の要請に応じてサバイバルフーズ3万食等の食料や生活必要品などの物資を送りました。
 

 注意事項                               

○余震の発生が予想されるので、引き続き注意してください。

○被害のある道路では、減速し通行等に注意してください。

○地面が陥没している付近には、近寄らないでください。

○傾いた電柱には、近づかないでください。

○傾いたり、古くなったブロック塀には、近づかないでください。

○屋根瓦が崩れている付近では、落下する瓦に注意してください